畏敬

畏敬
著者 ボルノー,O.F.
岡本 英明
ジャンル 書籍  > 教育
出版年月日 2011/05/20
ISBN 9784472404368
判型・ページ数 A5・224ページ
定価 5,940円(税込)
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ボルノーの重要著作とされ、ボルノー自身「私の最も愛する書であり、また最も個人的な書である」と述べている書の初邦訳。人間の本質に関わりを持つ畏敬の念を中心に尊敬、敬意、驚嘆、羞恥、イロニーなど、他者に対する距離を置く対人感情の本質を解明。ともすれば生命への畏敬が蔑にされる状況に対して警告を発する。

序論
1 感情の哲学的取り扱いの課題
2 畏敬を取り扱う際の特別な困難
3 言語的な世界解釈への方向づけ

Ⅰ章 尊敬および同系の感情
1 人間同士の感情連関の二つの基本形式としての尊敬と愛
2 愛と憎悪の炎熱に相対する尊敬と軽蔑の冷たさ
3 相反の事例:軽蔑する愛と尊敬する憎悪、価値関連の相違
4 言葉遣いの解明
5 軽蔑の諸形式
6 敬意
7 驚嘆
8 敬愛
9 感情界における尊敬の特殊地位
10 「みずから作り出された感情」としての尊敬というカントの解釈
11 人格の道徳的核心への関連
12 自然な生の底層との緊張
13 尊敬と道徳的自由

Ⅱ章 畏敬
1 これまで論じられた感情に対する畏敬の位置
2 畏敬の不自然さ(非生得性)についてのゲーテの命題
3 畏敬と恐怖、畏敬の念に打たれた隔たりの緊張に満ちた性格
4 羞恥と畏敬
5 ゲーテにおける畏敬の四形式
6 タブーの関係
7 畏敬の対象としての生
8 畏敬の念に打たれた沈黙
9 畏敬への教育、畏敬すべきものの傷つきやすさ
10 生の究め難さ

Ⅲ章 羞恥の諸形式
1 羞恥の二つの基本形式
2 語史への回顧
3 振り返る羞恥
4 羞恥と後悔
5 意識の形成にとっての羞恥の意義
6 先を見通す羞恥
7 遠慮と気取り
8 戸惑いと困惑
9 物怖じとはにかみ

Ⅳ章 畏敬の念に打たれた羞恥
1 抑制としての羞恥
2 客観的な意味、羞恥と恥辱
3 個人心理学的解釈、羞恥と虚栄心
4 肉体的羞恥
5 見ることの羞恥と、見られることの羞恥
6 かまとと(淑女ぶり)
7 心的羞恥
8 羞恥の感情の動きの不随意性
9 内的領域の守護としての羞恥
10 抑制概念の多義性
11 創造的生の守護としての羞恥
12 以前の考察への関係、見かけ上の矛盾の排除
13 羞恥と畏敬との対応
14 実存的なものにおける羞恥の克服の必要性

Ⅴ章 イロニー
1 これまでに述べたこととの関連、イロニーと沈黙
2 教育的イロニー
3 武器としてのイロニー
4 イローニッシュな隠語
5 イローニッシュな生活態度、イロニーと偽装
6 固定化への恐怖
7 新たな可能性の戯れ的試行としてのイロニー
8 有限性の問題(キルケゴール)
9 ロマン主義的な自由の感情
10 イロニーの浮遊性質
11 イローニッシュな隔たり
12 畏敬のイロニー
13 イローニッシュな軽快さ、微笑み
14 イローニッシュな態度の実存的限界

後記

解説

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